君がくれたもの

WORDS

君がくれたもの

もう何度 君の事 思い出しているんだろう
数え切れやしない年月を越えても
散らかったテーブルを 片付けるみたいにさ
会えるはずもない君への思いも そろそろ片付けなくちゃ

完璧な人間なんていないと言うかのように
手を引いて歩いてくれた君の姿は
色あせぬまま あの日のまま

何度も君が教えてくれた 一人よりもずっと輝く世界
愛し合うこと認め合うこと 二人ならばそれは輝く世界
忘れないように 消えないままで

もうずっと 後ろ髪を君は引いてくるけど
心の隅っこ 細い糸さえも そろそろ断ち切らなくちゃ

初恋は 運命と本気で思っていた
永遠の恋物語を 僕ら、描いた
最初のページを覚えてるよ

何度も君が教えてくれた 一人よりもずっと輝く世界
愛し合うこと 認め合うこと 二人ならばそれは輝く世界
忘れないように 消えないままで

どんなに離れていても 季節が流れても
二人が生きたあの時間は この胸にずっと そうずっと
生き続けているよ

何度も君が教えてくれた 一人よりもずっと輝く世界
愛し合えれば 認め合えれば 二人ならばそれは輝く世界
忘れないように なくさないように
君がくれたもの 消えないように

second words

拝啓 初恋の人へ 

君と離れてからもう10年経ちました。
初めて人を好きなって、初めて人と付き合って、初めて人を信じて、
初めて人を愛することの素晴しさを知ったあの頃から、
もう10年も経ちました。

しばらくの間は、君の事が忘れられなくて、悲しみと憎しみと怒りしか頭にありませんでした。
街を歩けばどこに行ったって、そこには君の面影があり。
どこに目をそらしても、その面影は消えはしないし、向き合いたくありませんでした。

君の言った言葉を信じていたのにどうしてなんだよって。

もう人など信じるものか。大げさではなく、本当にそう思っていました。

人を信じなくなると、上辺だけの付き合いが増えていく。
適当に笑って、適当に相づちを打つ。
それでいい、それが自分だと。
勝手に自分の扱い方を決めて過ごす毎日。

とても楽で自由な毎日。

だけど、何一つ生まれない毎日。

このままでいいのだろうか、『このままでもいいよ。』

このままでいいのだろうか。『いや、このままじゃだめだよ。』『変わらなくちゃダメだよ』

僕は君が教えてくれたこと、君がくれたものを何一つ生かせていないじゃないか。
そろそろいい加減に君の事を忘れて一歩前に足を踏み出さなくちゃいけない。

誰かを信じたり、愛したりすることはとても怖くて、不安なことだけど、
そうしないと見えない世界があること。
その世界はきっと輝いていて、美しい世界だということ。

君は僕に教えてくれたね。

あれから10年、僕は今君に伝えたい言葉があります。

本当にありがとう。                 

本当に、ありがとう。

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