宝物 from second world

WORDS

宝物

風に揺られ雲に乗ってこの思いはどこへ

いつでも街には恋人たちが溢れている
神様が決めた僕らのスタンダードスタイル
1年前なら僕だってはまっていた
二人で創り上げていた 甘く切ないブルース

「永遠」という二文字にしがみつきながら生きいてる
繰り返される別れをものともせずに

風に揺られ雲に乗ってこの思いはどこへ行くのだろう
愛していた あなただけを
揺ぎ無かった思いだけがいつも僕の宝物

ふとした瞬間、思い出すのは昔の恋
あなたの横顔 間近で見ていた日々

人間という生き物に価値を付けられるのならば
心のノートに記された 愛した記憶

時に僕ら涙流し あの思いはどこへ消えたのだろう
庭に咲いた向日葵のように 前だけを見つめて生きることが君の宝物

どうしても抜けられない 恋人探しは生きがい探し?
つまらない生き方はしたくない でも、やっぱり誰かに愛されたい

風に揺られ雲に乗ってこの思いはどこへ行くのだろう
愛していた あなただけを 揺ぎ無かった思いだけがいつも僕の宝物

いつも君の宝物

second words

「Priceless life」同様、YKJが3ピースバンドだった頃にリリースした
楽曲。恐らく今回のアルバム「second world」の中で一番古い楽曲になります。

この曲はまさにサビの歌詞である
「風に揺られ 雲に乗って この思いはどこに行くのだろう」
という歌詞からスタートした楽曲だったと思います。

「宝物」を物ではなくて、

「誰かを思っていた気持ち」
「愛する人を思っていた気持ち」
「愛する人と過ごしていた時間」として。

それが風に揺られて雲に揺られてどこに行くのか。

歌詞を書いた当時どんな事を考えていたのか、
鮮明に思い出すのは難しいのですが、
テーマとしては「失った恋物語」だろう。と思います。

失った恋物語にも関わらず、
その思い出を「宝物」と書いた当時の自分。

改めて歌詞を見つめ直すとこの曲がYKJの代名詞として演奏されていた当時、
支持されていたのはそんな理由が見え隠れしていたからかもしれないと、
思います。

Cメロの

①どうしても抜けられない 恋人探しは生きがい探し?
つまらない生き方はしたくない ②でも、やっぱり誰かに愛されたい

という歌詞の部分はずっと説明が必要だと思っていました。
ここだけ、若干歌詞の中身が見えにくいかも知れませんので分析を。

①の部分:『愛する人』や『恋する人』が紛れも無く自分にとって
『生きがい』だった場合、それを失ってしまうと、
右も左も分からなくなって、もう恋なんてしない。と思ってしまう可能性があります。
だから、恋人が生きがい?
なんてつまらいんだ!とそっぽむいてしまう。
というか自分に嘘をつくというか。

しかし、②の部分:最終的に手にしてしまった愛する人や恋する人との思い出である
「宝物」が、自分に語ってくる。
誰かを愛したり、愛されたりすることの素晴しさを。

分析するとこんなところです。

今でもなお、このサビの歌詞である

「風に揺られ雲に乗ってこの思いはどこへ行くのだろう」

の答えがわかりません。本当にどこへいくのでしょうか。

過去の思いに浸って生きようというわけでないし、
当然、前を向いて歩いて行かなければならないんだけれど。

本当にふとした時に蘇る「宝物」は今でももの凄く輝いているのです。

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NEW ALBUM 「second world」