輝く世界

WORDS

輝く世界

青い空 広い海 真っ赤な夕焼け
ひらひらアゲハ蝶 追いかけた流れ星
ロックスター ムービースター 正義のスーパスター
エレキギター サッカーボール 憧れた酒 タバコ

5時の鐘で諦めて家路を急ぐ 遅くなると母さんがまた怒るよ
勉強しろといつも怒ってた父に 反発して家の壁を蹴った

「早く大人になれないかな」 そんなことばかり考えてた
変わりたいんだ 始まりたいんだ いつも僕は願っていたんだ

僕の生きる世界はとても小さいけど
夢を叶えたい この胸の思いが呼ぶんだよ
そうさ この世界はきっと大きいんだ
あれもこれももっと見てみたい 手を伸ばしていた
輝く世界

高層ビル 排気ガス 虚ろなニュース 人ごみ 温暖化 どこかがまた紛争
スマホばかりを見つめる通勤電車 同じ様なタイムライン 溜め息ひとつ

少ない休みと いつもの仕事が ループを繰り返し僕を曇らせる
引き出しに閉ったままの物語 明日も朝からだ 早く寝なきゃな

「もう一度子供に戻れたなら」そんなことばかり考えても
変わらないなら 始まらないなら どうしたって戻れないなら

僕の生きる世界はとても小さいけど
こんな僕でも愛すべき場所があるんだと
一つ一つの出会いが 今日も語りかける
君と僕の笑顔が交われば 始まりだす
新しい世界

「早く大人になれないかな」「もう一度子供に戻れたなら」
過去も未来も変わらないなら あの世界はどこにある?

僕の生きる世界はとても小さいけど
今の僕には愛すべき場所があるんだよ
そうさ この世界をもっと愛していく 君と僕の笑顔が交われば 始まりだす
輝く世界

あれもこれもきっと見れるはず 手を伸ばすんだ
輝く世界

輝く世界

second words

今回のアルバム「second world」のタイトルが何を意味するのか。
この「輝く世界」という曲の歌詞の中に
沢山答えが詰まっています。

子供の頃や学生の頃は、どこか大人というものに憧れていた自分がいる。
何でも食べる事が出来て、どこへでも出かける事が出来て、
何でも手にする事が出来て、お金があって何でも買えて。
大人ってすごい。羨ましい。

時間や、権利、自由を求めて憧れる。
そんな事を誰でも一度は思った事があるはず。

さらには未だ見えぬ世界、未来に期待を膨らませ。
自由を手に入れて、自分は将来こうなるんだと輝く未来に目を光らせた事もあるはず。

まさに大人の世界こそ「輝く世界」だと。今ある自分の世界は小さな世界だと。

時は経ち大人になった。

仕事を持ったり、家族を持ったり。それぞれ色々な生活や暮らしを持つ。

さらに
子供の頃や学生の頃には考えもしなかったことに気づく。

「理想」と「現実」の違い。
「金」を稼ぐ事の大変さ。
「愛する人を守る」事の素晴しさと難しさ。
など。考えなくちゃ行けない事は山ほどあるのだ。

そんな中、子供の頃や若かった青春を
誰でも一度と言わず、思い出すことがあるだろう。
「あの頃は自由でよかった」「あの頃は若かった」などと。

今の自分の暮らしを,子供の頃の描いていた自分の暮らしと照らし合わせた時。
思い通りになった。予定通りになった。そんな人はどれだけいるのだろうか。
いやむしろ、一人としているのだろうか。

思いに出に浸り、もう一度戻れたら、やり直せたらと。
思い返す事があるのではないか。

そして、
自由に気ままに生きていた子供の時こそ「輝く世界」だと。
今ある自分の世界は決まりきったサイクルの小さな世界だと。
思ってしまうこともがあるかもしれない。

このように考えて行くと
子供は大人に憧れ、大人は子供に戻りたいと思い、
結果、「輝く世界」どこにあるのだろうと。
思ってしまったのです。

「輝く世界」は永遠にやってこないのではと、絶望的な気持ちになっていたとき、

手を差し伸べてくれたのは、僕の小さな世界にいる身の回りの人達でした。

その時、子供の頃にはできなかった事が
今の(大人になった)僕らにはできると思ったのです。

それは
「人」の事を深く考えて、思いやり、
愛する事だと感じました。

沢山の出会いがありますが、決していい出会いばかりではなく。
裏切ったり、裏切られたり、嘘をついたり、嘘をつかれたり。
だましたり、だまされたりする。

それに対して感動的な出会いだってもちろんある。
同じ悩みや、苦しみを分かち合って涙し合える仲間に出会ったり、
心の底から愛そうと誓える人に出会ったりする。

小さな世界の出会いかもしれないけれど、その世界で交わった笑顔や言葉が
新しい世界を作って行くような気がするのです。

その世界こそ「輝く世界」だと思うと、
これからどんな人に出会うことができるのか、
楽しみでならないのです。

Information

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NEW ALBUM 「second world」